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法律の歴史を考える中で見えた今と昔の罪と罰

現在の法律に繋がる、罪とそれに対する罰という存在がしっかりと機能し始めたのは、江戸時代頃のように感じます。
時代劇でも、遠山の金さんや、大岡越前などでの名裁きにその歴史を見ることが出来ると思います。
でも、時代劇に見る裁きには人情を感じる事があります。
例えば、悲しい出来事の中で起きてしまった事件には、その情景を踏まえた上で反省を促し、刑を軽くするなどが挙げられます。
それに比べて現在は、してはいけない事やそれによってどのような罰を受けるのかが細かく決まっています。
その細かさゆえに、しっかりと認知されていないものもあるとは思います。
しかし、その多さにはたくさんの出来事や事件の中で起きた背景や、そこで生まれた感情が反映され、盛り込まれているのだろうと想像する事が出来ます。
今の法律が出来上がるまでに、どれだけの労力がかけられたのかと考えると本当に頭の下がる思いです。
それでも、昨今ニュース等でよく耳にするのは、「罪に法律が追い付いていないのでは」という言葉です。
時代はますますせわしなく変わっていきます。
現代日本が抱えるストレス社会の問題も、新しい罪の種になっているという事実も確かにあります。
一つ一つ法律を新しく作っていく事もまた必要なのかもしれませんが、そのケースも細分化されている今、江戸時代のように名裁きを行える人や機関があればなどとつい考えずにはいられません。

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